遺された大切な家族に遺言を贈ろう

贈り物をしたい相手といえば誰の姿を思い浮かべるでしょうか。自分と生涯を共に過ごすことを決めてくれた夫、またはどんなときでも傍にいて自分を支えてきてくれた愛する妻。生まれた瞬間から大切に守り育てて、成長を見届けてきた中で数え切れない喜びや悲しみを与えてくれ、自分を親として尊敬し、慕ってくれる息子や娘。普段は素っ気なくてもいざというときは頼りになって助けてくれた兄弟。もしかしたら誰よりも真っ先に思い浮かんだのは慈しみ育ててくれた両親のことかもしれません。他にも友人や上司など、人それぞれ思い浮かべる相手は違うでしょう。しかし、その人たちに直接改めてお礼を言ったり、物を選んで贈り物をするというのは気恥ずかしく、どんな言葉や品物を選べばいいのかわからない人は多いはずです。だからといって人に相談するとなると、贈り物をしたい相手を知っている人を選んで話さなければならないし、例え聞いてくれそうな人が見つかったとしても贈り物をしたい相手に対して抱いている正直な自分の気持ちを話さなければ良いアドバイスを得ることはできません。それを考えたとき、つい話すことを躊躇してしまい、感謝の気持ちを伝えられないままでいるということになってしまったシマックス人もいるのではないでしょうか。照れながらも必死に自分の気持ちを伝えることができたとしても、それ以来、顔を合わせるたびにそのときのことを思い出して恥ずかしくなり、相手との関係がぎこちなくなってしまっては意味がありませんよね。そこで様々な手段を考えた結果、遺言という手段を思いつきました。


遺言とはその名の通り、自分の死後、遺された人に対して贈る言葉のことです。一般的には相続に関する内容のことをしたため、自分の意思に沿った財産の使い道や未成年の子供がいる場合の後見人、監督人の指定などを行うことに使われているようですが、ただ法律に従って手順を記しただけの無機質なものではなく、遺された人々に対しての気持ちを表現する手段の一つとして使うこともできます。自分の大切にしているものを感謝の気持ちとして贈ることは受け取った相手にとっても嬉しいことではないでしょうか。生きている間に自分の死後のことを考えるのは気が重いかもしれませんが、愛する人の未来を真面目になって懸命に考える時間というのは自分にとっても大切な時間になり、生きることに対する希望を与えてくれます。正式な遺言書にしたいけれど手続きや形式が難しそうだと思われる方もいるでしょう。ですが、堅苦しく考える必要はないのです。親しい人に手紙を書くときと同じように自分の手で感謝の気持ちとその相手に贈りたいものについて記載し、書いた日付、自分の名前と本人が書いたことの証明として実印を押せばそれだけで立派な遺言書として使用することができます。内容に不備がないか不安な場合は弁護士や行政書士などの専門家に相談してみるといいでしょう。自分の死後、見つからないということがないように信頼できる人に預けておけば更に安心です。身の回りの物を整頓するように遺言書を書き、大切な人に対する思いをたった一通綴っておけばそれだけで遺された大切な人に喜んで貰える最高の贈り物となります。